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【レポート】「相手のシュートが落ちたときこそチャンス」本橋菜子選手/三井不動産カップ優勝を目指し、第2戦は6月2日(日)14時ティップオフ!

 激しいポイントガード争いを制し、今年初の試合で先発を任されたのは#15本橋菜子選手 (東京羽田ヴィッキーズ)でした。昨年のFIBA女子ワールドカップと変わらず順当と言えますが「今は考えすぎてしまっていて、本来の良さが出ていない」とトム・ホーバスヘッドコーチが本橋選手を不安視していたのは、つい10日前のことでした。そこから巻き返し、先発ポイントガードとして出場した「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2019 三井不動産カップ(水戸大会)」第1戦は、10点/8アシストの活躍で勝利へ導きます。

 最初は「少し緊張した」本橋選手でしたが、「ボールを前にプッシュすることを心がけていました」とスピードを生かす日本のスタイルを徹底したことで序盤からリードを広げていきます。190cmを超える大きなベルギーのセンターに対し、「日本のセンター陣はどんどん走ってくれますし、そこは絶対に相手は追いつけない」と信頼し、前線へボールを飛ばします。「相手のシュートが落ちたときこそチャンス」と考え、チームがリバウンドを獲った瞬間に「なるべく早く前を見るようにしています」

 ベンチスタートとなった#13町田瑠唯選手 (富士通 レッドウェーブ)は7アシスト、10分弱のプレータイムながら#1藤岡麻菜美選手 (JX-ENEOSサンフラワーズ)も4本のアシストを決め、チーム総数は27本。ホーバスヘッドコーチも「最高です。このくらいのパッシングが必要であり、選手たちはチームのために献身的なプレーをしています」と称え、人とボールが動きながらノーマークを作って、確率良くシュートを決めたことが快勝につながりました。

 第1戦がはじまる前、元日本代表の司令塔であり、アジア3連覇やリオデジャネイロオリンピックへ導いた吉田亜沙美氏の引退セレモニーが行われました。後継者たちが多くいる今、吉田氏も安心してユニフォームが脱ぐことができたはずであり、後輩たちの背中を押してくれました。

■吉田亜沙美氏 引退セレモニーでのメッセージ
「今日はファンの皆さんの前でご挨拶をする機会を作っていただき、本当にありがとうございます。
私ごとではありますが、3月3日のWリーグファイナルをもちまして、現役としてユニフォームを脱ぐ決断をしました。
この世界に飛び込んで13年間、たくさんのご声援ありがとうございました。
私のプレーで感動や勇気を与えられていたら幸せです。
今後はいちバスケットボールファンとして、日本代表はもちろん、Wリーグの応援、そしてバスケットを盛り上げていけるようにサポートしていきたいと思っています。
また、2020年東京オリンピックで金メダルを獲るという目標を掲げる選手たちは日々がんばっています。
今後ともご声援よろしくお願いします。本当にありがとうございました」

 ベルギーとの最終戦は6月2日(日)14:00より、アダストリアみとアリーナにて行われます。当日券は11:00より販売開始。開場は12:00を予定しています。ロスター15名がチーム一丸となって強豪ベルギーに挑むとともに、チーム内でのポジション争いも平行して激しさを増しています。東京オリンピックでの金メダル獲得を目標に、進化の過程にいる状況にいるAKATSUKI FIVE女子日本代表チームをぜひ会場で観戦していただき、ご声援をよろしくお願い致します。

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