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【レポート】「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2019 三井不動産カップ (水戸大会)」第2戦:強豪ベルギーに2連勝し、水戸大会優勝

 「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2019 三井不動産カップ (水戸大会)」第2戦も、AKATSUKI FIVE女子日本代表が強豪・女子ベルギー代表を84-71で下して2連勝。2,822名のファンの声援を背に、優勝することができました。「バスケットLIVE」では見逃し配信やダイジェスト映像をご覧いただけます。

 ディフェンス良く入った日本は、この試合も確率良く得点を重ねていき、第1クォーターから25-16と先手を取ります。第2クォーター開始早々、#27 林 咲希選手 (JX-ENEOSサンフラワーズ)と#11 谷村 里佳選手 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)が3Pシュートを決め、ベンチメンバーの活躍が光ります。しかし、「第2クォーターの途中からペースが落ちてしまった」とトム・ホーバスヘッドコーチが指摘するように、日本の武器であるスピードを生かせなくなります。一時は20点リードしていましたが、後半に入るとベルギーの猛攻に遭い、44-38と6点差まで追い上げられます。

 そのピンチを救ったのが先発メンバーに代わって入ったベンチメンバーたちです。流れが悪い中でも、ホーバスヘッドコーチは経験が浅い選手たちを投入します。その期待に応えるように林選手、谷村選手、さらに#3 馬瓜 ステファニー選手 (トヨタ自動車 アンテロープス)が3Pシュートを決め、インサイドでは#29 梅沢 カディシャ樹奈選手 (JX-ENEOSサンフラワーズ)が踏ん張り、ふたたび流れを引き戻します。最後は#2 川井 麻衣選手 (三菱電機 コアラーズ)と#33 中田 珠未選手 (早稲田大学 4年)もコートに立ち、84-71と全員バスケで勝利をつかむことができました。

 交代してコートに入った瞬間から次々と3Pシュートを決め、チームを勢いづけた林選手が今大会のMVPを受賞。

「第1戦ですごく良いプレーをして、期待をしてくださったと思いますが、それに対するプレッシャーもありました。2番ポジションの選手が多く、チーム内の競争やチームメイトの熱い気持ちも見えました。相手や周りがどうこうではなく、自分が選ばれたいという気持ちを強く持って臨んだことが、この試合にも良い形で出せたのかなと思います。MVPはうれしいですが、もっと期待も膨らんだと思うのでしっかり努力していきたいです」(林選手)

 三井不動産カップで女子日本代表トップチームのデビューを飾った谷村選手は、「スタートの選手たちがいつも100%良い状態で入れるわけではないので、ベンチメンバーの自分たちが少しでもプラスになれるように、空いたら積極的にシュートを打とうと思って試合に入りました」と臨み、センターながらも2本の3Pシュートを決めてアピールしています。茨城県出身でもあり、「たくさんの方が応援してくれて、それを力に変えて戦うことができました」と喜ぶとともに、さらなる成長を誓いました。

 今後の女子日本代表は26名のプールの中から選手選考を行いながら、8月末には2020年東京オリンピックの会場となるさいたまスーパーアリーナでふたたび三井不動産カップがあります(※対戦国は調整中)。テストマッチを経て、4連覇を目指す「FIBA女子アジアカップ2019」(※日程・開催地未定)、ライバルたちにとってはオリンピック出場を懸けた「FIBA女子オリンピック・プレクオリファイリング・トーナメント2019」(11月10日〜18日/アジアトーナメント ※開催地未定)、「FIBA女子オリンピック・プレクオリファイリング・トーナメント2020」(2020年2月2日〜10日/世界トーナメント ※開催地未定)が待っています。すでに開催国枠でオリンピック出場を決めている日本ですが、それぞれの大会に出場し、金メダル獲得へ向かってレベルアップしなければなりません。引き続き、ご声援をよろしくお願い致します。

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